Gipsy Kings / ジプシー・キングス

Gipsy Kings / ジプシー・キングス
Biography

ジプシー・キングス(Gipsy Kings)は、フランスの音楽バンド。フラメンコに南仏のラテンの要素が入った、ルンバ・フラメンカのスタイルを演奏する。アフリカやラテン・アメリカのアーティストとともに、1980年代以降のワールドミュージックのジャンルを担ったグループのひとつとされる。

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Gipsy Kings / ジプシー・キングスの経歴

フラメンコ界の巨匠で、マニタス・デ・プラタの歌手であり、かつメンバーのレイエス兄弟の父であるホセ・レイエス(Jose Reyes)が、息子達と『ホセ・レイエス & ロス・レイエス(Jose Reyes y Los Reyes)』というグループを組み、地元フランス南部のプロヴァンス地方で活動していたのがはじまり。ホセの没後は『ロス・レイエス』となったが、レイエス家と親戚関係にあるチコとバリアルド兄弟を加えて新たに『ジプシーキングス(GIPSYKINGS)』というグループを立ち上げた。『ロス・レイエス』を続けた兄弟も後に合流し、改めて『ジプシー・キングス(Gipsy Kings)』となった。

世界的に有名になったのは、クロード・マルチネス(Claude Martinez)をプロデューサーに迎えてからである。マルチネスは、ジプシー・キングスの音楽は素晴らしいが何かが足りないと思い、もともとのフラメンコを基調とした音楽に、ポップスやロックなど現代的な音楽の要素を加えた。その結果、1987年に発表した『ジョビ・ジョバ(Djobi Djoba)』『バンボレオ(Bamboleo)』がフランス国内で大ヒットした。クリスチャン・ラクロアのショーで使われたり、フランソワ・ミッテランが大統領選挙で『バンボレオ』を使って若者の支持を得ようとしたことでも知られる。
1990年、フランスの音楽賞であるヴィクトワール・ド・ラ・ミュージック(fr)の年間最優秀グループ賞を受賞した。

日本でも老若男女を問わず根強いファンが多く、1989年、2000年、2001年、2015年に来日公演を行っている。
テレビなどのマスメディアでもよく使用されており、以下のような例がある。
・インスピレイション (Inspiration) – フジテレビ系時代劇『鬼平犯科帳』エンディングテーマ

・ニーニャ・モレーナ (Niña Morena) – 資生堂1989年サマー・キャンペーンCMテーマソング
・エステ・ムンド (Este Mundo) – マツダ「センティア」1994年CMテーマソング
・ベン、ベン、マリア (Bem, Bem, Maria) – フィリップモリス「LARK」CMテーマソング
・ボラーレ (Volare) – キリンビールの発泡酒「淡麗〈生〉」CMテーマソング
・マイ・ウェイ (A Mi Manera) – UCC上島珈琲「COFFEE LOVER’s PLANET」CMテーマソング

日本国内で発売された主なアルバムについて列挙する。
ジプシー・キングス(Gipsy Kings) (1988)
ベスト・リミックス(Best Remixes) (1989)
モザイク(Mosaique) (1989)
エステ・ムンド〜ジプシー・キングスの世界(Este Mundo) (1991)
ジョビ・ジョバ ベスト・オブ・ジプシーキングス(Djobi, Djoba) (1992) – GIPSYKINGS時代に出した2枚のアルバムを1枚にまとめたもの。
ベスト・ライブ(Live) (1992)
ラヴ & リベルテ(Love & Liberte) (1993)
ジプシー・キングス・グレイテスト・ヒッツ(Greatest Hits) (1994)
エストレージャス(Estrellas) (1995)
コンパス(Compas) (1997)
ボラーレ! ベリー・ベスト・オブ・ジプシー・キングス(Volare! The Very Best of the Gipsy Kings) (1999)
ソモス・ヒターノス(Somos Gitanos) (2001)
ルーツ(Roots) (2004)
ザ・ベスト・オブ・ジプシー・キングス(The Best of the Gipsy Kings) (2005)